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4月IPO始まる、東証新市場スタート下の人気復活はなるか

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


―10銘柄が登場、中小型株の底打ち機運は新規上場株の追い風に―


 新年度相場がスタートするとともに、 4月IPOが始まった。3月までの株式市場は世界的な波乱状態となり、この間、IPOも上場延期が相次ぐなど低迷した。その株式市場の波乱も徐々に落ち着きを取り戻しつつある。そんななか、4月IPOでは10社が登場する。4日からの東証再編で新市場での売買が始まるなか、IPO人気は復活するか。


●新体制「第1号IPO」のセカンドXは人気化


 4日から東京証券取引所は従来の4市場から「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編された。東証再編がスタートした4月は10社のIPOが予定されている。具体的な内訳は、新興企業向けのグロース市場に7社、中堅企業向けのスタンダード市場に2社(うち1社は名古屋証券取引所・メイン市場との重複上場)、名証ネクスト市場(旧セントレックス)に1社といった具合だ。


 その新体制下での“IPO第1号”となったのが、4日にグロース市場に上場したセカンドサイトアナリティカ <5028> [東証G]だ。同社は機械学習やディープラーニングを用いたコンサルティング、人工知能(AI)プロダクトの提供を行っているが、上場初日は買い人気で値がつかず、上場2日目のきょう公開価格(1390円)から2.3倍の3190円で初値をつけた。「東証再編後の幸先のいいスタートを切った」(市場関係者)と同社株の人気を歓迎する声が上がった。セカンドXは、上場時の資金吸収額は8億円強と小さく、AI関連と時流に乗っていたことも人気要因となったようだ。


●中小型株への底打ち機運はIPOの追い風に


 米国を中心とする金利上昇やウクライナ危機もあり、年初から全体相場が下落するなか、とりわけ中小型株は厳しい状況が続いた。IPO市場も2月に2銘柄、3月には4銘柄が上場を延期した。3月の上場銘柄数は8社と2012年以来、10年ぶりの低水準となり、このうち3社の初値は公開価格を下回った。ただ、足もとでは直近IPO銘柄にも見直し機運が膨らんでおり、3月IPOのギックス <9219> [東証G]やノバック <5079> [東証S]、ビーウィズ <9216> [東証P]、2月IPOのエッジテクノロジー <4268> [東証G]などに見直し買いが流入している。


 見逃せないのは、中小型株に底打ち期待が出ていることだ。東証マザーズ指数は昨年11月高値から今年2月安値まで5割近い下落を演じたが、2月と3月の安値でダブル底をつけ反発基調を強めている。「中小型株にも底打ち感が出始めた」(アナリスト)なか、IPOを取り巻く環境に改善の兆しが見え始めている。ただ、足もとの金利上昇の影響も拭えず「かつてのように超低金利でリスクマネーが潤沢だった時とはIPOを取り巻く環境は異なる」(同)だけに、銘柄選別は一段と厳しくなることも予想されている。


●エフビー介護は初のスタンダード上場に


 そんななか、4日のセカンドXに続いて登場するのが、7日のエフビー介護サービス <9220> [東証S]だ。同社は、初のスタンダード市場への上場銘柄となる。福祉用具の貸与・販売や介護施設の運営などを手掛けており、資金吸収額は14億円程度。2月上場の介護関連のRecovery International <9214> [東証G]の初値が冴えなかったことを警戒する声もあるなか、「スタンダード市場のIPOがどの程度人気を集めるか」(同)という点からも注目されている。


●サークレイスやインフォメテなどに関心


 12日に上場するサークレイス <5029> [東証G]は、クラウドシステムの導入運用支援などを手掛ける。成長が期待されるIT系で資金吸収額も6億円強と小さく、値が飛ぶ展開を期待する声も出ている。続いて21日には名証ネクスト市場にASNOVA <9223> [名証N]が上場する。名証への単独上場は2年ぶりのこと。同社は建設足場のレンタルを行っている。同じく21日にはフルハシEPO <9221> [東証S]がスタンダード市場と名証メイン市場に同時上場する。同社は木質系廃材リサイクルなどを手掛ける。


 25日に上場するインフォメティス <5030> [東証G]は、AIによるエネルギーデータ分析エンジンなどを提供。節電支援などにも絡むことから、市場の関心を集めている。ただ、想定発行価格から弾いた資金吸収額は50億円近くと大きく、株価には強弱観が対立している。


●モイやペットゴーに物色期待も


 27日に上場するモイ <5031> [東証G]は、ライブ配信コミュニケーションプラットフォーム「ツイキャス」の企画や運営を手掛けており、IT系銘柄として関心は高い。想定されている資金吸収額は12億円強。同じく27日に上場するストレージ王 <2997> [東証G]は、トランクルームに関する企画・開発などを手掛ける。


 28日に上場するペットゴー <7140> [東証G]は、Eコマースを主体とするペットヘルスケア事業を展開。市場には「ペット関連は成長市場」(アナリスト)と期待する声も出ている。想定資金吸収額は3億円強と小さい。29日にはクリアル <2998> [東証G]が上場する。同社は不動産投資クラウドファンディング事業などを展開している。想定資金吸収額は10億円強の見通しだ。



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