「循環経済」が巻き起こす巨大潮流、「生分解性樹脂」で浮上する関連銘柄群

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


―廃プラスチックの排出量削減など貢献、中国などで生産増の動きも相次ぐ―


 株式市場は年初からの厳しい下げが続き、この日の日経平均株価は前日比841円安の2万6170円と昨年来安値を更新。2020年11月以来、約1年2ヵ月ぶりの水準に落ち込んだ。一時900円を超す下落となり2万6000円ラインに接近する場面もあった。26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で示されたタカ派姿勢が警戒され、今後の展開がなお注視されている。そんな中、市場では「サーキュラーエコノミー(循環経済)」という概念が関心を集めている。これは、環境問題にも関連し大量生産・大量消費の経済からの転換を意味するものだ。その循環経済の構築にも絡み、土中や水中で最終的に水と二酸化炭素に分解される「生分解性樹脂」が注目を集めている。


●循環型の「新しい経済形態」構築の動き進む


 18世紀後半からの産業革命、これによって生産活動は「農業」から「工業」へ主役が交代。技術の発展を背景に大量生産・大量消費の社会へと急速に移行し、今日にいたるまで豊かさを享受してきた。しかし、その豊かさの代償として地球環境に多大な被害を与え、天然資源の枯渇や生物多様性の破壊、気候変動といったさまざまな悪影響が出ている。現在の社会経済のスタイルではやがて行き詰まり、人類全体が危機的状況に陥ることがもはや明白な中で、「サーキュラーエコノミー」が標榜されることになった。


 環境省の「環境・循環型社会・生物多様性白書(環境白書)」によれば、サーキュラーエコノミーとは「従来の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指す」ものとされている。コロナ禍という大きな混乱に適応していくなかで、「ポスト資本主義」を模索する動きが活発化。“豊かさ”という価値観についても一昔前の世代と現代とでは大きな差異が生まれているとの指摘も散見されるようになってきており、こうした新しい経済形態の受容も比較的スムーズに進展していくことになる要素の一つとなっているだろう。


●生分解性樹脂は中長期資金が向かいやすいテーマ


 「サーキュラーエコノミー」という名称だけ聞くと、先進的なイメージでまだこれからの話という印象を受ける向きも多いかもしれない。しかし、今年1月にはカネカ <4118> が展開する「カネカ生分解性ポリマーGreen Planet」が100円ショップ「ダイソー」のストロー商品に採用された。また、大手コンビニのローソン <2651> は、消費電力を再生可能エネルギーで対応し、食品の廃棄ゼロなども目指す環境配慮型店舗を22年に展開することが伝わっている。環境対応の有無もビジネス上の競争力の源泉となるとの認識は各社経営層の間でも広がっており、我々の生活と密接したレベルまで、この環境意識の高まりの波が押し寄せている。


 更に、国レベルの動向に目線を転じても、持続可能(=環境に配慮)な経済活動か否かを判断する基準である「EUタクソノミー」を打ち出している環境意識の高い欧州諸国だけが危機感を募らせているわけではないこともわかる。中国では、25年までの5ヵ年計画で廃プラスチックの排出及び埋め立て削減を目指すなか、生分解性樹脂の投資計画が足もとで相次いでいるとも報じられており、サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みは今後更に加速することになる。EUタクソノミーに類似した、経済活動における世界共通の環境評価基準が議論され、導入が現実のものとなる日もそう遠くないのかもしれない。


 そこで、生分解性樹脂関連を中心として、バイオマス関連などサーキュラーエコノミーに関係する銘柄に焦点をあてた。足もとで株式市場は不安定なバリュー・グロースの物色の流れを見極めつつの対応を迫られているが、生分解性樹脂関連などのように、中長期資金が向かいやすいテーマ銘柄は、こうした波乱相場の中においても、相対的に株価の早期安定なども期待できそうだ。


●カネカやタキロンCI、ユニチカ、日産化など注目


 カネカ <4118> ~100%植物由来で、土中だけでなく、これまで難しかった海水中での生分解を実現した生分解性ポリマー「Green Planet(PHBH)」を開発。PHBHを用いたストロー、スプーンなどがコンビニ各社で採用されているほか、伊藤園では紙パックのストローに採用されるなど、環境意識が高まるなかで利用範囲が拡大している。


 タキロンシーアイ <4215> ~20年7月に生分解性樹脂を使用したジッパーテープ「BIO-11TK」で、欧州の生分解性製品の認証機関であるTUV AUSTRIA社の“OK Compost”を取得している。これは都市型ゴミ処理場において生分解が可能であり、環境に対して安全であることを承認するもの。


 ユニチカ <3103> ~植物由来の糖からつくられるポリ乳酸(PLA)を原料としたバイオマス素材「テラマック」を手掛けている。PLAは最終的に自然環境下で水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチック。ゴミ袋やエコバッグなど生活関連のほか、複写機機構部品、3Dプリンター用フィラメントといったオフィス関連など幅広い用途で用いられている。


 第一工業製薬 <4461> ~ポリ乳酸樹脂改質剤「TRIBIO」シリーズを手掛けている。ポリ乳酸に配合することで、ポリ乳酸の結晶化速度を向上させ、より短時間で耐熱性の高い成形体を作ることや耐衝撃性を高めることを可能にした改質剤である。衝撃に弱いというポリ乳酸の性質を改善することで、カップ容器などに使われている。


 日精樹脂工業 <6293> ~19年にポリ乳酸の用途を拡大する射出成形技術を実用化し同技術を搭載した射出成形システムを提供する。射出成形では世界最薄レベルの0.65ミリの薄肉容器成形を実現しているほか、優れた透明性を確保している。


 日産化学 <4021> ~同社はポリ乳酸用の添加剤「エコプロモート」シリーズを手掛けている。ポリ乳酸の結晶成長を促進する機能があり、高速射出成型や透明性を保ったままの押出成型を可能にすることから、電子機器やプリンター、3Dプリンター用フィラメントといった耐久用途での利用が拡大している。


 リケンテクノス <4220> ~主に押出成形や射出成型に使われるコンパウンド事業を主力に、フィルム事業や食品包装事業なども手掛ける。「RIKEBIO」ブランドでバイオマスコンパウンドを手掛けている。同製品の特長は、石油由来コンパウンドと同等の品質・性能を実現できる点である。



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