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市場の関心は次第に11月中旬に策定方針の経済対策に移行

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 今週の日経225先物は2万9500円~3万円のレンジ推移となりそうだ。5日の米国市場では予想を上回る10月の米国雇用統計を受けて景気敏感株を中心に買われ、主要な株価指数が最高値を更新した。サービス業を中心に回復がみられており、経済活動の一段の正常化への期待が高まった。また、4日に英中央銀行が予想に反して政策金利を据え置くと決めたことにより、世界の主要な中央銀行で緩和的な金融政策が続くとの見方が強まり、米長期金利が低下したことで、ハイテク株の一角が買われた。シカゴ日経平均先物清算値は大阪比85円高の2万9705円で終えており、週明けは買い先行で始まろう。


 一方、国内では決算発表が終盤に差し掛かり、週を通じて1700社近い企業の決算発表を控えている。そのため、機関投資家を中心に積極的な売買は手控えられやすいが、8日のソフトバンクグループ<9984>の決算発表通過後は、概ね指数に影響を与える企業の決算は一巡することになろう。商いは膨らみづらいが、市場の関心は次第に11月中旬に策定の方針である政府の経済対策に向かうとみられる。


 先週の日経225先物は、1日に一気に2万9500円を突破した後は、こう着ながらも2万9500円水準での底堅さがみられた。決算発表がピークを迎えるなかで大きなトレンドは出にくいが、2万9500円を支持線として3万円の大台に挟まれたレンジ推移を想定しておきたい。


 手口面では、BofAやクレディスイスが週半ば以降に売り越しが目立っていたものの、週初の大幅買い越しに対する利益確定の動きであり、週を通じては買い越していた。推定される累積建玉ではBofAはほぼニュートラル、クレディスイスはショートに傾く一方、JPモルガン、モルガンSがロングとなる。週末にはミニSQを控えていることもあり、SQに絡んだ商いによる変動も意識しておく必要がありそうだ。


 10月第4週(10月25-29日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりに売り越しており、売り越し額は920億円(前週は1452億円の買い越し)だった。なお、現物株は1414億円の売り越し(同1089億円の売り越し)と2週連続の売り越しであり、先物は494億円の買い越し(同2541億円の買い越し)と2週連続で買い越している。決算シーズンで現物主導となった影響はあるものの、先物ではロングを続けていた。


 先週のNT倍率は14.55倍で終えた。10月上旬につけた14.11倍を底に上昇基調にあり、4日には14.61倍まで上昇する場面があった。この水準は9月半ば以降、75日移動平均線に上値を抑えられていた水準であり、これを明確に突破してくるようだと、NTロングを想定したスプレッド狙いのポジションが膨らみやすいだろう。ソフトバンクグループの決算反応によっては、NT倍率の上昇基調が強まる可能性はありそうだ。


 経済スケジュールでは、8日に9月景気動向指数、9日に10月景気ウオッチャー調査、米国10月卸売物価指数、10日に中国10月消費者物価指数、中国10月生産者物価指数、米国10月消費者物価指数、11日に英国7-9月期 GDP速報値、12日に米国11月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。



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