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「半導体」がランキング首位、グロース株への物色資金還流で出番到来

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 世界的に半導体市況が空前の特需に沸いている。需給が逼迫するなか、自動車産業などでは半導体不足で生産調整を強いられる状況に陥り、サプライチェーンの混乱にもつながった。現在もなお、半導体不足の問題は改善されておらず、むしろ深刻の度合いを強めている。これを背景に韓国のサムスンや台湾のTSMC<TSM>など半導体メーカー大手も生産設備増強に躍起となっており、強気の設備投資計画を相次いで打ち出し、既に動き始めている。


 日本も外資系有力企業の誘致を図り、現在の半導体戦争で勝ち残りをかける。前週14日にTSMCは熊本県に大規模な半導体工場を新設する計画を明らかにした。ロジック半導体の生産工場で投資金額は約8000億円ともいわれ、ソニーグループ<6758>のほかデンソー<6902>も参加するとの見方が出ている。また、政府も積極支援する形で投資金額の半分程度を出資するとも報じられており、今回の半導体工場建設は一つの国策としての位置付けもなされる。


 これに先立って今月11日には日本半導体製造装置協会(SEAJ)が、2021年度の日本製半導体製造装置の販売額見通しを修正し3兆2631億円(前年度比37%増)に増額している。世界景気に減速感が指摘されるなかも、半導体周辺エリアはなお活気に満ちた状態にある。米中摩擦でも半導体は非常に重要なポジションを占めており、国家安全保障的な見地からも今後一段と世界の耳目が集まることになりそうだ。


 米国株市場ではここグロース株が買い直される傾向にあり、そのなかで半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も戻り足を強めてきた。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が最高値水準に近づいているほか、FPGA開発元である半導体設計・開発大手のザイリンクス<XLNX>は既に最高値を更新中。半導体製造装置世界トップメーカーのアプライド・マテリアルズ<AMAT>も高値圏で売り買いを交錯させ、最高値奪回をうかがう。


 東京市場では東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>などの半導体製造装置主力株を筆頭に、半導体シリコンウエハーの双璧であるSUMCO<3436>や信越化学工業<4063>、車載向け半導体トップメーカーのルネサスエレクトロニクス<6723>なども上値指向。更に、ウエハー搬送装置を手掛けるローツェ<6323>、半導体向け超純水装置で圧倒的競争力を有する野村マイクロ・サイエンス<6254>なども大きく買われている。この半導体関連物色の流れは今後、中小型株を中心に加速する公算が大きい。



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