バリュー株シフトの逆風も一頭地を抜く成長力に注目

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 昨年来、半導体関連セクターはハイテク系グロース株の代表格として日米ともに株式市場で人気を博していたが、ここにきて世界的なバリュー株シフトの動きから主力銘柄中心に売りに押される銘柄が目立つようになっている。ただ、メモリーやロジック、あるいはパワー半導体など、今後も構造的な需要拡大が見込まれるだけに、断続的に押し目に買い向かう動きも観測されている。


 半導体シリコンウエハーなど半導体素材を手掛ける企業に加え、韓国のサムスンや台湾のTSMC<TSM>など半導体メーカー大手による積極的な生産設備増強の動きは、半導体製造装置メーカーにとってビジネスチャンスの拡大を意味する。これは来期以降の業績にも大きく反映されることになる。


 日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、日本製半導体装置の販売額は2023年度まで4期連続で過去最高を更新する見込みにある。21年度は前年度比4割増の3兆3500億円あまりに達する見通しだ。近年は高速通信規格5Gの世界的な普及に伴う半導体需要の喚起や、巣ごもり消費を背景としたパソコンなどの情報機器の販売拡大及びデータセンター増設の動きが追い風となってきた。また、今後は自動車の電装化進展と電気自動車(EV)シフトの流れ、あるいは脱炭素をテーマとした環境関連投資の加速も半導体のニーズを増幅させることになる。更に、仮想空間メタバースに注目が集まり、大手を中心としたIT企業の同分野への投資意欲が高まるなか、これも半導体特需につながるとの見方が広がっている。


 米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は今年に入りバリュー株シフトの動きに流され調整局面に入っていたが、前週は戻り足を強め週末には25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消した状態にある。個別でも半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>は上場来高値近辺で現在も強調展開を続けている。


 東京市場ではマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテック<6920>がグローバル・ニッチトップ銘柄として脚光を浴び、同社の時価総額は10年前と比較して昨年末時点で約266倍という驚異的な変貌をみせている。半導体関連セクターはこうした究極のグロース株を生み出すダイナミズムに溢れている。半導体製造装置の主力銘柄である東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>のほか、シリコンウエハー最大手の信越化学工業<4063>や第2位のSUMCO<3436>、半導体フォトレジスト首位の東京応化工業<4186>、半導体化学薬品を手掛けるトリケミカル研究所<4369>、車載マイコン大手のルネサスエレクトロニクス<6723>なども注目。更に、台湾の半導体受託製造最大手のTSMCと国内半導体生産ライン設立で協業するソニーグループ<6758>に対する海外投資家の視線も熱い。



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