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「岸田丸」復権の潮流に乗る

―本記事は情報拡散を目的に作成しています。ご紹介している文書は、各情報サイトおよび各企業様のホームページ等から引用させていただいています―


 名実ともに11月相場入りとなった1日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比754円高の2万9647円と大幅続伸した。全体の9割近い銘柄が上昇するなか、売買代金も3兆3000億円近くに達し、まさに大活況といってよい相場つきであった。


 「岸田首相は運がいいのかもしれない」という声が市場関係者の間から聞かれるようになった。振り返れば、菅義偉前首相はデジタル庁の創設や携帯料金の値下げなど政策面で迅速かつインパクトのある政策を遂行したが、新型コロナウイルスの感染拡大により失政のレッテルを貼られ、発足後1年で退陣に追い込まれた。しかし、渦中の栗を拾ったはずの岸田氏だったが新型コロナは驚異的なスピードで収束し、「岸田首相が策を施したわけでもないのに風向きがいきなり変わった印象を与えた」(中堅証券ストラテジスト)という。


 更に、今回の選挙では自民党は大幅に議席数を減らし単独過半数割れの可能性もメディアで取り沙汰されていたが、結果として減らした議席数はわずかに15、過半数どころか絶対安定多数の261議席を単独で確保した。ネット証券のマーケットアナリストは「自民党は開票直前の出口調査でNHKが弾いた予想の上限253をも超える議席数を獲得した。これはサプライズにほかならず、議席数を減らしたにせよ大勝に等しい結果である」と言い切る。甘利幹事長の小選挙区での敗北というネガティブ材料はあったが、立憲民主党が後退を余儀なくされるなか、「岸田丸」の求心力はむしろ急速に高まったといってよい。


 岸田首相は自らの政策路線として「分配なくして成長なし」を謳い、金融所得課税の強化を掲げたことでマーケットに嫌われ、就任時は荒海への船出に見えた。しかし聞く耳を持つ強みを生かしてか、その後は軌道修正、今回の衆院選の“勝利”を受けて日経平均が急騰したことで面目を保った。きょうは、“岸田リスク”を背景にヘッジ売りも含め積み上がっていた空売りが急速に買い戻されたこと、加えてAIヘッドライントレードによるマシンガン買いが先物主導の上昇相場を演出、日経平均は700円を超える急騰をみせた。


 月初高アノマリーも味方につけた格好だ。ちなみに前週末10月29日は月末安アノマリーの日に該当したが、日経平均はマイナス圏から切り返し、上げ幅は小さかったもののプラス圏で着地。アノマリー破りの返す刀で、きょうは鮮烈な月初高をみせつけ、株価はトレンド変化を印象づける。短期的にはきょうの反動も念頭に置くところだが、11月は月間ベースの日経平均勝率が過去10年間で9勝1敗と非常に高いこともあり上げ潮ムードだ。折よく岸田首相は衆院選後初となるきょうの記者会見で大型経済対策に言及、今月中旬に策定して年内のできるだけ早い時期に補正予算を成立させる方針を示した。「運も実力のうち」というが、流れが味方しているうちに矢継ぎ早に政策を叩きこめるかどうか、今その政治センスが問われている。


 個別株では群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高。きょうは朝方400円以上安く始まったのだが、そこから怒涛の切り返しで一時1800円を超える上昇をみせ、大引けもきょうの高値圏で踏みとどまった。東京エレクトロン<8035>の上げ足も力強く、気がつけば上場来高値への再挑戦が見込める水準まで戻ってきた。岸田首相は経済対策でクリーンエネルギーへの投資としてEVインフラの拡充などに前向きな姿勢を示している。当面は「半導体」と「EV」関連の復権が株式市場におけるひとつのストーリーとなりそうだ。ベン図で言えばその2つの円が重なり合う部分に属するのが三井ハイテック<6966>。きょうは7連騰でさすがに上ヒゲをつけたが高値9410円まで買われた。昨年春先の株価と比較して早晩テンバガーを実現する勢いだが、中期的にみて1万円大台ラインは通過点と考えておきたい。このほか、EV関連でカワタ<6292>は仕切り直しの買いが期待できそうだ。また、きょうは半導体商社の伯東<7433>が急騰しマーケットの注目を集めたが、同じ業態の佐鳥電機<7420>の押し目にも魅力がある。


 あすのスケジュールでは、日銀金融政策決定会合の議事要旨(9月21~22日開催分)、10月のマネタリーベースなど。海外では、豪中銀が政策金利を発表するほか、FOMC米連邦公開市場委員会が3日までの日程で開催される。また、国内主要企業の決算発表では、花王<4452>、Zホールディングス<4689>、日本製鉄<5401>、三井物産<8031>、日本航空<9201>などがある。



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